Office 利用時に storage.googleapis.com や cdn01.boxcdn.net への通信が発生する

Last Update:

2022/08/19 Update
[対応案] の内容を更新しました

こんにちは、Office サポート チームです。
この記事では、クイック実行版 Office アプリケーション利用時に
storage.googleapis.com や cdn01.boxcdn.net への通信が発生する事象について説明します。

新たな情報がある場合には、随時この記事でお知らせします。

事象の詳細

M365Apps や Office 2019 などのクイック実行版 Office アプリケーションで以下の操作をしたときに
storage.googleapis.com や cdn01.boxcdn.net への通信が発生します。

  • [スタート] メニューから Excel 等を起動して、[開く] ボタンをクリックする
  • [名前を付けて保存] をクリックする

このとき、プロキシ認証を利用している環境では
「storage.googleapis.com のプロキシサーバーに接続しています」や
「cdn01.boxcdn.net のプロキシサーバーに接続しています」
というメッセージが表示されます。

原因

本事象は、主に、クイック実行版 Office のクラウド側の設定追加の影響で発生しています。

Office アプリケーションから接続するサービスの定義 (クラウド側の設定) として
サードパーティーの Egnyte や Box のファイル共有サービスの定義が追加されました。

この新しいクラウド側の定義をクライアントが受信すると、
以降、Office のバックステージ ビューに、Egnyte や Box (いずれもサードパーティーのファイル共有サービス) が読み込まれ、
Egnyte のアイコン画像取得のために「storage.googleapis.com」へ
Box のアイコン画像取得のために「cdn01.boxcdn.net」への通信が発生します。

対応案

2022/08/19 現在、Egnyte および Box のアイコン画像取得のための通信先が、Microsoft 365 Apps をご利用いただくにあたり必須の通信先である 「cdn.odc.officeapps.live.com」 へ変更になっております。
そのため、現在本事象は発生いたしません。

本事象に対する対応として、下記のポリシー設定は不要となります。既に設定いただいている場合は、必要に応じて設定の見直しをご検討ください。

サードパーティーのファイル共有サービスを全く使っていない場合は、以下のポリシー設定で回避できます。

[ユーザーの構成]
- [ポリシー]
- [管理用テンプレート]
- [Microsoft Office 2016]
- [ツール | オプション | 全般 | サービス オプション]
- [オンライン コンテンツ]
- [サービス レベルのオプション]
を有効にして、 “Microsoft のサービスのみ” にする

上記ポリシーを設定すると以下のレジストリが作成されます。
レジストリを直接設定することでも同じ動作となります。

キー : HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\office\16.0\common\internet
名前 : serviceleveloptions
種類 : REG_DWORD
データ : 1

BOX 等、サードパーティーのファイル共有サービスの一部製品をご利用の場合は
上記設定をすると、ご利用いただけなくなります (*1) ので
上記設定は行わずに、「storage.googleapis.com」 等へのプロキシ認証を除外することをご検討をお願いいたします。

(*1)
[場所の追加] や [アカウント] – [サービスの追加] – [ストレージ] の項目が表示されなくなります。

今回の投稿は以上です。
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