こんにちは、Office サポート チームです。
今回の記事では、Excel 利用に Excel ファイルを開くパフォーマンスが低下する現象について説明します。
1. 現象
Microsoft 365 Appsバージョン 2402 以降の Excel では、バージョン 2302 等の以前のバージョンと比較して、ふたつ目の Excel ファイルを開くまでの待ち時間が長くなる (ファイルを開くのが遅い) 場合があります。
再現手順
1 下記のような Excel ファイルを用意します。
A.xlsx (サイズ : 約 20MB)
B.xlsx (サイズ : 約 60KB)
※ ひとつ目に開く Excel ファイルのサイズが大きいと、2つ目の Excel ファイルを開くのがより遅くなる傾向があることから、A.xlsx はサイズの大きなファイルとしています。
2 ひとつ目の Excel ファイル (A.xlsx) を開く操作をします。
画面上で A.xlsx が開いたことを確認します。
3 ふたつ目の Excel ファイル (B.xlsx) を開く操作をします。
B.xlsxが開かれるまでマウスから手を放すなどして何も操作しません。
4 画面上でふたつ目の Excel ファイル (B.xlsx) が開いたことを確認します。
結果
以前のバージョンと比較して、Microsoft 365 Apps バージョン 2402 以降の Excel のほうが
ふたつ目の Excel ファイル (B.xlsx) を開くまでの待ち時間が長くなる(ファイルを開くのが遅い ) 傾向が確認できます。
※ 手順 3 から 4 までの、ふたつ目の Excel ファイル (B.xlsx) が開くまでの時間を計測して比較します。
2. 対処方法
ふたつ目の Excel ファイルを開いた後に、ひとつ目の Excel ファイルを開いている Excel のウィンドウ上でマウスを動かすことで、ふたつ目の Excel ファイルを開く速度の改善が期待できます。
手順:
1 ひとつ目の Excel ファイル (A.xlsx) を開きます。
画面上で A.xlsx が開いたことを確認します。
2 ふたつ目の Excel ファイル (B.xlsx) を開きます。
3 手順 1 で開いたExcel のウィンドウ上でマウスを動かします。(Excel ウィンドウ上でマウスを動かすことやセルをクリックする等の操作をします)
手順 3 を実施することで、ふたつ目の Excel ファイルを開く速度の改善が期待できます。
3. 今後の対応予定
本動作について、現在開発部門にて詳細な原因・今後の改善可否等を含め調査中となります。
新たな情報が確認された場合は、この記事に追記する形で公開していく予定です。
今回の投稿は以上です。
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