Microsoft 365 Apps 利用時に p1.aprimocdn.net への通信が発生する

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こんにちは、Office サポート チームです。
この記事では、Microsoft 365 Apps の利用時に p1.aprimocdn.net への通信が発生する事象について説明します。

新たな情報がある場合には、随時この記事でお知らせします。

事象の詳細

Microsoft 365 App にて以下の操作をしたときに p1.aprimocdn.net への通信が発生します。

  • [スタート] メニューから Excel 等を起動して、[開く] ボタンをクリックする
  • [名前を付けて保存] をクリックする

このとき、プロキシ認証を利用している環境では「p1.aprimocdn.net のプロキシサーバーに接続しています」というメッセージが表示されます。

原因

本事象は、Microsoft 365 Apps のクラウド側の設定追加の影響で発生しています。

Microsoft 365 Apps から接続するサービスの定義 (クラウド側の設定) としてサードパーティーの NetDocuments のファイル共有サービスの定義が追加されました。

この新しいクラウド側の定義をクライアントが受信すると、以降、Microsoft 365 Apps のバックステージ ビューに、NetDocuments (サードパーティーのファイル共有サービス) が読み込まれ、
NetDocuments のアイコン画像取得のために「p1.aprimocdn.net」への通信が発生します。

現時点では、Microsoft 365 の通信先以外との通信が発生しないように対応検討中となります。

対応案

サードパーティーのファイル共有サービスを全く使っていない場合は、以下 2 種類のポリシーのいずれかを設定いただくことで回避できます。

  • [Backstage ビューの Microsoft のクラウドベースのファイルの場所を非表示にする] のポリシー

[ユーザーの構成]
- [ポリシー]
- [管理用テンプレート]
- [Microsoft Office 2016]
- [その他]
- [Backstage ビューの Microsoft のクラウドベースのファイルの場所を非表示にする]
を有効にし、[オンライン ストレージ フィルターの値] として “すべてのサード パーティサービスを無効にします” の設定値である 128 を設定します。

上記ポリシーを設定、適用すると以下のレジストリが作成されます。
レジストリを直接設定することでも同じ動作となります。

キー : HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\office\16.0\common\internet
名前 : onlinestorage
種類 : REG_DWORD
データ : 128
(16進数の場合は、80 となります)

  • [サービス レベルのオプション] のポリシー

[ユーザーの構成]
- [ポリシー]
- [管理用テンプレート]
- [Microsoft Office 2016]
- [ツール | オプション | 全般 | サービス オプション]
- [オンライン コンテンツ]
- [サービス レベルのオプション]
を有効にして、 “Microsoft のサービスのみ” にする

上記ポリシーを設定、適用すると以下のレジストリが作成されます。
レジストリを直接設定することでも同じ動作となります。

キー : HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\office\16.0\common\internet
名前 : serviceleveloptions
種類 : REG_DWORD
データ : 1

BOX 等、サードパーティーのファイル共有サービスの一部製品をご利用の場合は、上記 2 点いずれかのポリシー設定を実施すると、サードパーティーのファイル共有サービスをご利用いただけなくなります (*1) ので、
上記設定は行わずに、「p1.aprimocdn.net」 へのプロキシ認証を除外することをご検討お願いいたします。

(*1)
[場所の追加] や [アカウント] – [サービスの追加] – [ストレージ] の項目が表示されなくなります。

今回の投稿は以上です。
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