Android にてアプリ保護ポリシーを適用していても OneNote アプリの組織データを Microsoft 365 アプリの個人領域へ共有できる動作について

Last Update:

2023/10/30 Update
本現象の対応が行われ、最新バージョンにては発生しない現象であることを記載しました。

こんにちは。Office サポートチームです。
この記事では、Android 端末で利用する OneNote アプリにて、
アプリ保護ポリシーを設定していても、組織データを個人データとして、
Microsoft 365 アプリに共有することができる動作について記載します。

事象の概要

BYOD で利用されるモバイル端末から企業データへアクセスする場合などを含め、
組織データを保護するための仕組みとして、Intune のアプリ保護ポリシーがあります。

Android 端末においても例えば、Outlook や OneDrive, OneNote, Microsoft 365 アプリなど、
個人アカウントと組織アカウントの両方で利用可能なアプリに対して、
Intune のアプリ保護ポリシーにて、
[他のアプリに組織データを送信] を [ポリシーマネージドアプリ] と設定することで、
組織データを個人アカウントでサインイン済みの他のアプリに共有した際、
個人アカウントで扱うことを制限することが可能です。

参考
Title: アプリ保護ポリシーの概要
URL: https://learn.microsoft.com/ja-jp/mem/intune/apps/app-protection-policy

ただし、例外的な動作として、Android 端末において、
OneNote アプリの組織データを、Microsoft 365 アプリの個人領域へ共有可能であるという動作が確認されております。
具体的な手順は以下となります。

  1. Microsoft 365 アプリに、個人アカウント、組織アカウントの両方でサインインし、Microsoft 365 アプリで個人アカウントが選択されている状態とする。
  2. OneNote アプリで組織データとして扱われる OneDrive for Business 上のノートブックなどのページを開き、[…]-[ページの共有]-[プレーンテキスト]-[メモを作成 (Microsfoto 365)] をタップする。
  3. Microsoft 365 アプリにサインインしている個人アカウントのメモとして保存される。

原因

2023/10/30 Update
本現象の対応が行われ、最新バージョンにては、
OneNote の組織データのノートブックのページは、Microsoft 365 アプリの個人アカウントのメモとして保存されない動作となりました。

本動作について、現在開発部門で調査中となります。
新たな情報が確認された場合は、この記事に追記する形で公開していく予定です。

今回の投稿は以上です。
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