Excel 2013 以降のバージョンでファイルを保護ビューで開くときにシート領域が描画されない

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(※ 2017 年 10 月 6 日に Office Support Team Blog JAPAN に公開した情報のアーカイブです。)

こんにちは、Office サポートの町口です。

本記事では、Excel 2013 以降で、前回画面サイズが最小化された状態のファイルを保護ビューで開くときに、シート領域が描画されない現象について説明します。

2018/02/08 Update
[対処方法] セクションに修正プログラムの情報を追記しました。

現象

Excel 2013 以降で、先に任意のExcel ファイルを開いている状態にして、
次に、前回画面サイズが最小化された状態のファイルを保護されたビューで開くとき、
メッセージ バーやシート領域が描画されず、グレーの状態となります。

再現手順:

  1. 新規ブックを作成し、一旦保存します。
  2. ファイルに何らかの編集を加えて、ウィンドウを最小化します。
  3. タスクバーに表示されたExcel のアイコンを右クリックして[ウィンドウを閉じる] をクリックします。
  4. 「’<ファイル名>‘ の変更内容を保存しますか?」のメッセージで[保存] をクリックします。
  5. 手順4 で保存したファイルではなく、新規ブックや任意の別のブックをダブルクリックで開きます。
  6. Shift キーを押下しながら、手順4 で保存したファイルのアイコンを右クリックして、[保護ビューで開く] をクリックします。

結果:

手順6 で開いたファイルのメッセージバーやシート領域が描画されず、グレーの状態となります。

原因

Excel 2013 およびExcel 2016 の問題により発生しています。

対処方法

以下のいずれかの方法で回避します。

<< 事前に発生しないようにする方法>>

以下のいずれかの方法で、現象の発生を防ぎます。

a) 保護ビューで開くファイルを最小化した状態で保存しないようにする
b) 先に別のファイルを開かない

!! 2018/02/08 Update !!

c) Excel 2016 クイック実行版を更新する

Excel 2016 クイック実行版については、バージョン 1801 (ビルド 9001.2138 クイック実行) で修正しました。

2018 年 2 月 1 日以降、更新プログラム チャネル「月次チャネル/Monthly Channel」でバージョン 1801 (ビルド 9001.2138 クイック実行) を受信することができます。

[ファイル] – [アカウント] – [更新オプション] の [今すぐ更新] や ODT を利用して、バージョン 1801 (ビルド 9001.2138 クイック実行) 以上のバージョンに更新してください。

<< 現象発生後に対応する方法>>

保護ビューで開いたファイルで、メッセージバー以下が描画されずグレーの状態となった場合は、
[ファイル] - [情報] - [編集を有効にする] をクリックして、通常ビューで開きます。

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