(※ 2017 年 8 月 14 日に Office Support Team Blog JAPAN に公開した情報のアーカイブです。)
こんにちは、Office サポートの町口です。
本記事では、Excel 2010 以降で条件付き書式を設定したブックへのコピー& ペーストに時間がかかる現象について説明します。
現象
Excel 2007 と比較して、Excel 2010 以降では、条件付き書式を設定ブックへのコピー& ペーストに時間がかかります。
原因
貼り付けした際、ブック内の条件付き書式の再評価が行われますが、
この再評価処理がExcel 2010 以降でより綿密に行われるようになり、処理量が増えています。
その結果、多くの条件付き書式が設定されているブックでは、Excel 2007 と比較して、この再評価処理に顕著に時間がかかります。
この動作は仕様変更の影響によるものです。
対処方法
Worksheet.EnableFormatConditionsCalculation プロパティをFalse に設定してから
貼り付けてください。
このプロパティをFalse に設定すると、条件付き書式の再評価が行われません。
Worksheet.EnableFormatConditionsCalculation プロパティ
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/microsoft.office.tools.excel.worksheet.enableformatconditionscalculation.aspx
参考情報
本動作と直接的に関連性はなく、Excel 2010 向けの資料となりますが、
条件付き書式が多く含まれるブックにおけるパフォーマンス改善案を以下の資料で説明しています。
2797222
Excel 2010 で条件付き書式が多く含まれるブックを開き、コピーや貼り付けなど編集をおこなうと入力が遅延したりExcel が応答しない
本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。